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遠くの君へ

 

彼女の抱える問題は

本来は彼女自身が抱えるべき問題じゃないんじゃないかと思っている。

でも、環境がそれを許してくれないから彼女は彼女自身の問題として

それを抱えざるを得ない状況へと追い込まれてしまうのだと思う。

とてもつらいだろうし苦しいだろうと想像出来る。

 

なんて、怖がらせた挙句にふられた男が

よく知りもしないで訳知り顔で語っていいことじゃないけど、

実際のところ何があったのかはよくわからない。

虐待されていたとは聞いていないので虐待まではされていないとは思う。

ただ親兄弟がキレる人だったから

僕がキレたのも怖いのだと言っていた。

もしもキレることが日常で抑圧や支配みたいなものがあったのだとしたら

そういうものから逃れたい心理も頷ける。

それにわからないまま言うのもなんだけど、

彼女自身に落ち度はないのに子供だから妹だからという立場上の理由だけで

それを甘んじて受け入れなければならない状況に置かれているのでは? と推察される。

おうちきらい、おうちこわい、おうちにいたくない、

おうちのなかからきえたいともよく言っていたし、

家の中にいることがどれだけ不安で緊張やストレスだったのか想像に難くない。

それはそのまま名前を呪いだと、血の繋がりを呪いだと感じるようになって、

自分の存在ごと呪って嫌いになってしまい

消えたい早く死にたいとさえ思わせるようになってしまったんじゃないかと思う。

何をするにも何を言うのも否定ばかりで肯定してもらえない。

だから何も言わない。何もしない。何も選べない。

自由がないような状態に陥っていたのでは? と考えずにはいられない。

でも、それはやはり彼女を取り巻く環境のせいであって、彼女自身の問題ではない。

彼女には落ち度や受け入れるべき理由なんて本来はないのだと思う。

しかし家族だからという理由で受け入れなければならない状況なのだ。(と、思う)

だから彼女自身の問題ではないのに彼女が抱えるべき問題として立ち塞がってしまう。

抜け道も逃げ道もなく、

足を削ぎ落とされているような不自由さの中にあったのかも知れない。

そうしたら毎日ただただ蝕まれていってしまう。

僕はそのことにも気付けず自分の気持ちにだけ手いっぱいで

そんな彼女のトラウマを刺激するような恐怖を

与えてしまったんじゃないかと思うのです。

余裕があれば躱せたはずなのに、今なら絶対に間違わない、

傷付けたり怯えさせたりしないのにな。

いろんなことをいろんな角度で考えたり見つめ直していると

本当に様々なことに気付ける。

一緒にいられない時間を一緒にいられないからこそ

もっともっと大切に大事にするべきだった。

今のこの時間のように。

 

それとこれは恋人の贔屓目ということじゃなく

彼女は本当に綺麗で美しくて凄まじく可愛い。

内面の可愛さも桁外れに群を抜いているけれど、

ここで話題にしたいのは容姿の方。

正直、雑誌やテレビを見ていても、そこら辺のタレントや芸能人なんかより

彼女の方が断然カワイイし綺麗だし美人だと思う、心の底から本当にそう想う。

彼女も綺麗になる努力に余念がないし、その努力の賜物でもあり、

僕はその姿勢も努力もカッコイイと思うし、とても尊敬してる。

けれど、彼女は自分の顔も自分のことも嫌いだという。

それはやはり家族との血筋が面影として

顔に出てるからというのもあるのではと思うけど、どうだろう?

 

それとは別の問題もあると思う。

ここでは男女に分けて考えてみる。

今の自分もその問題の一人になってる気がして

身を切られるより痛い話題でもあるけれど、

人目を引きやすい容姿なのでモテるし好意を寄せられることも多い。

そしてその好意が行き過ぎた異常な形となって

まるで天災のように困難として次々と降りかかってくるとしたら

その容姿を呪いのように感じてしまって自分を好きになれなくなるだろう。

実際に、好意をもたれるだけで面倒なことに巻き込まれることを

何度も経験してきてると言っていた。

(今では僕もその面倒なことのひとつになってしまったのだろうか……)

振り向いてもらえない男はバカにするような悪態をついたり

害意を向けたりもするだろうとは想像に難くない。

(バカで最低でもいくらなんでも僕はそんなことは流石にしない。)

 

あと、女子の場合は単純に嫉妬だろう。

羨望はそのまま悪意となって襲ってくると思う。

集団の中で浮くというのは誰でもそうで、僕もそうだったし、

自意識過剰で被害妄想の部分も多大にあるとは思う。

僕には浮かない人間の方が思い浮かばない。

けれど、容姿が華やかなら悪目立ちになるし、

人は自分よりも優れてる人間を認めたがらないものだから、

攻撃の対象にされてしまうだろうと思うとやるせない。

存在してるだけで目の敵にされて狙われるって

本当につらかっただろうな、つらいだろうなと思わずにはいられない。

ただ単に人より優れているというだけなんだけどね。

それにこれも彼女の環境や周りの人間の問題やせいであって

本来なら彼女自身の問題として彼女が問題として抱えなきゃならない理由なんてない。

それとこれの厄介な点は、

他人からみると自慢に聞こえたり羨ましいと思われる部分があるため

問題視されにくい部分があるということである。

普通に考えれば長所であるはずの部分が遠巻きに否定されているという現状を

しょうがないの一言で簡単に片付けていいわけがない。

 

お仕事の現場で挨拶しても顔を合わせてくれないし

むしろガン無視しされることが多々あって

何かしちゃったかなぁって少し傷つくとも言っていた。

これは僕から見たら、

相手がプライドが高く(僕の)好きな人のことを認めるのが怖いぐらい

ライバル心を剥き出しにせざるを得ないほど本気になったと感じるもので

つまり容姿で負けたから嫌な態度を取ったってことなんだと推察できるけど

そんなの好きな人から見たらただの嫌がらせ以外の何でもないから

傷つくよなあとも思う。

きっとそういう場面が人生でずっと他人より多かったんじゃないかな。

よく頑張ってるなぁと感心すると同時に切なくて頭なでなでしてあげたくなる。

(今じゃただの恐怖でしかないだろうけど……)

その姿をたまらなく愛しく感じる。

本当ならそういう仕事のプロのプライドさえ刺激するほど綺麗だってことなんだし、

容姿っていうのは生まれ持っての誰にもない彼女だけの才能のはずで、

だから、それは彼女の存在意義でもあるわけなのだけれど、

それを否定されるような現場にちょくちょく出くわしたら

アイデンティティーも揺らぐよねと想って悲しい。

存在してることや才能が否定されたり悪意に晒されたら

自分の意味がわからなくなるだろうし、嫌いになって、どれもニセモノに思えて、

自分を空っぽに、何もないように、人形のように思えてしまうだろと想像できて

好きな人のことを想うと泣きたくなる。

 

以前、彼女は倒れた人を助け起こさず気づかないふりして逃げたことがあったらしく、

それの理由を手を差し伸べなかったことの罪悪感より、

手を差し伸べたことで被るであろう身の危険のほうが嫌だったからと言っていて

僕は、倫理観や正義感、損得勘定なんかで計るのはわかるけど

「手を差し伸べたことで被るであろう身の危険のほうが嫌」と

言ってたことが気になった。

身の危険ってなんだろう?

普通に考えて助け起こして身に危険など降り掛からないだろうし、

降りかかる身の危険というものが僕には想像できなかったから。

だから、他人に親切にしたにも関わらず

身の危険を感じなきゃならない人生を彼女が送ってきたのかと想うと

そのことがとてもつらい。

 

きっと全部をずっとじっと我慢して我慢して我慢してきたんだろうな。

僕なんかが軽々しく言っていいことじゃないけど。

 

生きるのも死ぬのも、

疲れるよね、きえたくもなるよね、つらいよね、苦しいよね、こわいよね。

よく頑張ってるね、よく我慢してるね、よく耐えているね、

本当に偉いね、泣いていいんだよって言って、ぎゅってしてあげたい。

今更、遅いし、恐怖心でしかない僕に言われてもって想うだろうけど、

今でも本当に大切に想っている。

人から好かれ過ぎる故に人から疎まれて、優しさは下心に変換されて、

助けを求めようにも誰にも理解されず、

どんどん孤立してゆくやり場のない状況を抱えてる彼女を

僕はもっともっと大切にして向き合いたかったし、向き合いたいと思う、今なら。

隣に寄り添って支えてあげたい、わかりたい。

本当に僕は取り返しのつかないことをしてしまったと思う。

許してほしい。

 

こういうこと余り話してこなかったね。

もっと話せばよかった。

これが僕が君について感じて想って考えていることだよ。

これでも僕は君のことだけを見つめてきたし、

真剣にずっと君のことばかりを考えてきたし、いつも本当に想ってきたから。

なにか間違ってるかな? 見当違いも甚だしいし、烏滸がましいかな。

自己暗示や思い込みの激しさや恐怖心については、まだ考え中だよ。

反論も反感も否定も感情論もなんだって受け付けるし、

お前が彼氏面して私のことを憶測で語ってんじゃねーよって思われてもいいから

君と一緒に答え合わせをしたかった。

ここで書いたところで読まれも届きもしないけど、、

 

これで君の不安や恐怖が少しでも和らぐなんて

そんなお目出度い思い上がりはしないけど、

僕は君の抱えてる不安や問題の一端のほんの少しでも理解できていたのかな。

僕は君のことをどれだけわかってあげられていたのかな。

僕と一緒に過ごしてる間は少しは安心してくれていただろうか?

優しくできてたのかな?

夜が怖くなくなっていたのなら嬉しいな。

今でも安心させたいって想いはあるけど、

安心させるには僕はもう消えるしかないのかな?

また寄り添うことは本当に叶わないのかな?

どうしても考えてしまうよ、ごめんね。

それでも、僕は君が好きだから。

大好きだから、きっとずっと。

 

君は内面が、魂が、本当の本当に美しいから、

僕は好きになったんだよ。

意味とか概念とか理由とか、そんなのすべていらないし、関係なく、

僕は君だから好きで大好きになったんだ。

容姿じゃなく、生きる姿勢の美しさだと想う。

だから、存在の理由や価値なんか問わなくていいんだよ。

血とか過去とか呪いとか、本当はそんなもの全部いらなくて

唯一の安心を君にあげたかったし、今だってあげたいんだ。

やっぱり、まだ怖いし、やっぱり、もう遅いのかな。

好きだった記憶も優しかった思い出も

嬉しいことも楽しいことも笑いあったことも幸せも

ぜんぶ恐怖に塗り替えられちゃったのかな。

まだ我慢してるのかな、また我慢してるのかな。

もうなにもわかんないよ。

僕はもう君の安心にはなれないのかな……

恐怖を植え付けたんだもんね、ごめんね。

 

読まれることはないって思い知ってるし

無駄で無意味だってこともわかってるはずなのに

途中からブログといううより手紙みたいな書き方になってしまったなあ。

今頃、孤独のグルメが始まってるね、見てるのかな?

録画はしてるけど僕は寂しくてまだ独りで見る勇気が湧かないです。

美味しそうだな、食べたいな、お腹減ったなって笑って

君が過ごしてることを祈っています。

あたたかくして、少しでも安心して、ゆっくり眠れることを願って。

おやすみなさい。

では、私の花よ、またあしたね。

愛の限りをこめて