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幽霊と恋人

 

文字になった時だけ

誰かに読まれ、認識される。

そういう存在だった。

本体はなくて、幽霊みたいに、

文字だけが読まれて存在する。

現実では、あいさつ程度と

日常作業会話のみで意識も認識もされない。

生きてるようで死んでるし、

死んでるみたいに生きてるゴッコを繰り返す

ただの幽霊みたいな存在。

でも、今は、誰にも読まれず、認識されない。

本当の意味での幽霊になってしまった。

 

書くことで救われてる時期があって、

救われると言うと大げさだけど、

書くことで現実逃避できてる時期や時間があって、

その中で適度に適当に生きていて、

それでも生きてるフリをしていたけれど、

生きてるゴッコよりはまだマシだった。

そんな中で、彼女を見つけて、本当に惹かれた。

とても、綺麗で、近付きたいと想った。

人間以下の、人間嫌いの、ただの幽霊が、

初めて意志を持って、行動を起こした。

彼女は、僕を見て、見つけて、認めてくれた。

死んでるのと生きてるのの差はなんだろうと想う。

認識されることじゃないんだろうか。

恋人は、恋人だけが、幽霊の僕を見詰めて、

人間にしてくれた。

人間として扱ってくれた。

だから、文字から触れ合って、溶け合って、

引き合って、中身を、内面を、お互いが好きでいられた。

僕は、また、文字だけの、ただの幽霊に戻ってしまったけれど、

そこからまた始まったらいいと願う。

恋人だけの霊感でインスピレーションで、引力で、

また、幽霊になって文字だけで浮遊する僕を、

見つけ出して、見詰めて、認めてくれたらいいのにって想う。

祈りにも似て。

 

しあわせ。

しあわせだと思う。

こんなに大切に想えるひとがいて、

こんなにも心から本当に好きだなって想えるひとと出会えて、

一緒に生きることができて、一緒に居られたことが、

本当に幸せだと想う。

とっても、しあわせ。

 

自慢したいくらい美人で

憧れるくらい美しくて

焦がれるくらい綺麗で

素敵で尊くてカッコ良くて

信じられないくらい本当に可愛いひと。

一緒にいてくれて、一緒にいさせてくれて

本当に、本当に、ありがとう。

恋人の生きる姿勢が、

内面に拡がってる矛盾してる純粋さや

正しくあろうと迷い悩み傷付いても頑張ろうとする姿が

本当に僕の誇りで、だいすきです。

きっと、だから、つらいこと多いだろうけど、

その華奢で繊細な心と身体で耐えて支えてる美しさを

心から尊敬して、愛しく想うし、

だから同時にとても心配になります。

 

恋人の姿を見ていたら、僕も頑張ろうと想えました。

恋人に似合うように、見合うように、釣り合うように。

今も、その気持ちは変わらないです。

生きる理由とか意味とか、いつもわけわかんなくて、必要でも重要でもないけれど、

でも、その理由とか意味とかを全部あなたが僕に与えてくれました。

僕も、恋人がいるから頑張れたし、頑張ろうと想えていました。

今は見えなくて、見失っているけれど、

それでも頑張ろうと想っています。

いつか、いつか、ちゃんと好きなひとに届くといいです。

好きなひとに、ちゃんと、本当に、好きなひとだけが、好きだ、ってことが、

届くといいし、届けたいです。

 

夜みたいに美しい髪と眼を眺めたい。

恋人に触れた体温と感触だけが世界の全てを形作っていて、

好きなひとの声と香りだけが世界に色を与えていた。

本当に、そう想う。

 

幽霊みたいな世界を、幽霊でしかない存在を

認めてくれてありがとう。

必要としてくれて、大事に想ってくれて、ありがとう。

 

僕は今でも、恋人が一番大切で、一番すきです。

「一番って価値がわかんない」って言ってた僕を笑うかな。

それは自分の価値観の中に優劣を付ける気持ちも必要も感じてなかった頃の話だから、

この世全てのモノの中で唯一無二なものが見つかったのなら、

それは「一番」だし、

それが恋人なんだよ。

 

だから、僕は恋人が一番大切で、一番すきです。

本当だよ。

確かなことだよ。