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犬死にマクガフィン

 

まるで負け犬の遠吠えみたいに

置き去りにした気持ちを吐き出して、

感情も言葉も犬死にしていく。

犬死にだよ。

 

誰の中にもあって、代替可能で、

他の誰かでも良くて

必要に見えて重要ではなくて、

新しく見つかったり、

始まったりするんだってさ。

 

いろんなことを失くして、

いろんなものを捨てたり、処分したりして、

それでも残るものが本当に本物だって言うのなら

僕にとって、それは恋人だけで、

好きなひとへの好きだって気持ちだけが本当に本物で、

でも、彼女にとって僕はただのニセモノで紛い物だったんだろう。

ハリボテの首を振るだけの中身のない、怖いイレモノ。

 

その事実がとてもつらい。

その事実が本当に悲しい。

 

どうして一緒にいられたんだろう。

どうやって普通に一緒にいたんだろう。

自分の中にはいつだって、きっと怖い部分はあって、

それでも、外に出なかったからってことなんだろうか。

それも僕の一部で、でも、

目に見える形になったからダメだったんだろうか。

じゃあ、自分の中にあった時は、

どうして好きで一緒にいられたんだろう。

彼女に《怖さ》を与えるような感情も

僕を形成し構成する感情の一部で、

それを許容することを強要しようとはしないし思わないけど、

僕の中にそれらがあることを恋人だって

認識も意識もしていたはずなのに、

でも、もう、我慢の限界だよってことだったのかな。

そういう感情を知った上で

そういう部分も含めて

僕だと認めて、好きだと想って、一緒にいてくれたんじゃないのかな。

それ程までには、僕のこと、好きでも必要でもなくなっていた、ということなのかな?

恋人が望む理想の姿じゃなければ

一緒にいる意味も価値もないってことなのかな。

わかんないよ。

もっと、たくさん、話すべきだった。

もっと、たくさん、話したい、のに。

それでも、理想的になろうとする僕を、

感情をコントロールして

彼女を傷付けたり怖がらせないようにして

一緒にいられないか模索する僕も、

なにひとつ認めたり、知ったりすることも必要じゃないほどに

興味も関心もなくなって、

気になったり気にすることもないのかな。

好きだったひとのこと。

変わっても意味ないのかな?

恐怖って、そんなにも心を縛って壊してしまうものなんだろうか。

怖さが、わかんない。

怖さを知りたいよ。

 

彼女の中にもある

嫉妬を突き付けて、許せなくて、

僕に完全に非があったとは言え、

それを突き付けて、追い詰めてくるような鋭さを

僕が怖いと感じるとは思わなかったんだろうか?

恋人の中にもある黒い感情を

僕はそれでも好きでいられるし、

好きでいよう、好きでいたいと思えるけれど、

彼女にはそうじゃなかったのかな。

僕はそれでも一緒にいたかったから。

 

想いの強さや比較の話ではない。

けど、そういう風に考えて、捉えてしまう

自分の醜さが許せない。

 

犬死にしてよ。

感情も言葉も。

自殺するみたいに無駄に消費されて、

届かなくて読まれなくて伝わらなくて、

なんにも変わらない日常が死ぬまで続くんだろ?

はやく首を刎ねてくんねーかな。

 

二度と会えない怖さが、目の前を塞いで、

見えにくくしてるけど、ほんとはもうわかってて、

それが答えなんだと想う。

 

でも、意識してなかったのだと思うし、

ただの言葉遊びの現実逃避だとはわかっているけれど、

彼女は、「一緒にいられない」とは言ったけれど、

一度も、「一緒にいたくない」とは言わなかったんだよ。

その奥底の気持ちは信じたいし、信じてる。

状況はまだ許されていないけど、

感情は許されている。と。

だから、感情じゃなく状況の打破なんだと思う。

感情は、まだ好きだと信じたい。

恐怖って状況が、それを邪魔する。

どんなに言葉を積み重ねても

あの人まで届かなければ

魔法は発動しないし、変化は起こらない。

状況を変える唯一の方法が

日記を書いて読んでもらうことくらいしか出来ないのに、

魔法も犬死にして、言葉も駆逐されてしまう。

 

現実は厳しい。

状況は打破できない。

 

まだ、言葉すら、連絡すら怖いままなんだろうか?

 

全てが犬死にしてく。

 

犬死には嫌だな。

犬死にはしたくないな。

犬死にはしない。

 

 

[映画]『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅

太ったおじさんがドタバタする楽しいファンタジー。

 

[音楽]『We are the massacre』world's end girlfriend